POC — 検図性能検証

検図AI 検証デモ
操作ガイド & 開発方針

2D CAD図面から寸法・記号・三角印を自動検出し、ハイライト表示する検図支援AIのデモです。本資料では操作手順・現在の精度・今後の開発方針をまとめています。

フェーズ:簡易PoC 対象:大和製罐株式会社 設計部門 作成:株式会社ピースフラットシステム

このAIでできること

2D CAD図面(PDF形式)を入力として、以下の検図支援を行います

寸法数値の検出・ハイライト

図面内の寸法数値(220、R10、5.5 等)を自動検出し、赤色でハイライト表示します。記載漏れの目視確認を補助します。

三角印(仕上げ記号)の検出

接地面を示す三角印(▽)を検出します。仕上げ指示の抜け・漏れチェックに活用できます。複雑な図面では誤検出が発生する場合があります。

記号・テキストの抽出・分類

図面内の記号・注記・テキストを抽出し一覧表示します。記号と文字の誤識別が一部発生するため、目視確認との併用を推奨します。

学習フィードバック機能

担当者がAIの検出結果に「正しい/間違い」をフィードバックすることで、AIが学習し次回以降の精度が向上します。

現段階では「完全な検図」ではなく「検図支援(ハイライトによる目視補助)」としての活用が現実的です。精度が出なかった場合も、それ自体がPoC成果のひとつです。

操作手順

デモ環境の基本的な使い方です

STEP 01

ログイン

URLにアクセスしパスワードを入力

STEP 02

図面を選択

サンプル図面(難易度別4種)から1枚を選択してアップロード

STEP 03

AI解析を実行

AIが図面を解析し、寸法・三角印・記号をハイライト表示

STEP 04

検出結果を確認

右パネルで検出リストと確信度を確認

STEP 05

フィードバック入力

誤検出に「間違い」を入力 → AI学習に反映

フィードバックを繰り返すことで学習データが蓄積されます。図面の難易度が低いものから試し、結果を記録しながら進めることを推奨します。

現在の検証精度

サンプル図面4種を用いた簡易検証の結果です。図面の難易度・複雑度によって変動します

確認できていること

  • 比較的シンプルな図面では、寸法数値・記号の検出が機能することを確認
  • 三角印(▽)は検出できるが、数字や図形の一部との誤識別が発生するケースあり
  • 記号とテキストの分類は、図面の複雑度によって精度に差がある
  • 高難易度の図面では、全体的に検出精度が下がる傾向がある
現段階はPoC(概念実証)フェーズです。精度の保証はありません。御社の実図面を使った検証を通じて実態を把握していきます。
学習フィードバックを重ねることで精度の向上が見込まれます。初期精度よりも、改善サイクルが回るかどうかが重要です。

学習機能こそが、このシステムの核心です

AIが最初から完璧な精度を出すことは、どのシステムでも困難です。このデモが他と異なるのは、「使い続けるほど賢くなる」仕組みを最初から組み込んでいる点です。

なぜ学習機能が重要なのか

検図の精度基準は、御社固有の図面ルール・記号の使い方・設計慣習によって大きく異なります。汎用AIにいくら指示を与えても、御社の「当たり前」を理解させることには限界があります。

一方で、担当者の方が画面上で「ここは正しい」「これは誤検出」と判断を積み重ねると、AIはその判断のパターンを学習し、次第に御社の図面に最適化されていきます。これは外部からでは作れない、御社だけのAIを育てる行為です。

ベンダー依存からの脱却

多くのAI導入では「ベンダーに精度改善を依頼し、費用が発生し、時間がかかる」というサイクルが生まれます。

この学習機能があれば、担当者の方が日常業務の中でフィードバックを入力するだけで精度が上がります。外部への依頼なしに、社内で継続的に改善できる体制が整います。また、蓄積された学習データは御社の資産となり、将来的にシステムを拡張する際にもそのまま活用できます。

1. 図面を入力

実際の図面PDFをアップロード

2. AIが解析・検出

寸法・記号・三角印を自動検出し表示

3. 担当者がフィードバック

正しい検出・誤検出を画面上で確認・修正

4. AIが学習・精度向上

判断が蓄積されるほど、御社の図面に最適化されていく

学習データは図面を増やすたびに積み上がります。初期精度は高くなくても、使い続けることで改善が続く——このサイクル設計こそが、本システムの最大の価値です。

現時点でのスコープ整理

PoC段階における対応可否を正直にまとめています

項目 内容・備考
寸法数値の自動検出 比較的シンプルな図面では機能することを確認。複雑な図面では精度が低下するケースあり
三角印(▽)の検出 誤検出(数字の「2」等との混同)が発生。学習フィードバックによる改善を検証中
記号・テキストの抽出 記号と文字の誤識別が一部発生。図面の複雑度によって精度に差がある
寸法の正誤チェック(計算) 周辺寸法との整合性確認は高難度。まずはハイライト表示による目視補助に注力
組み立て図の複合チェック 単品図面での検図支援に絞る方針。組み立て図は対象外
学習フィードバックによる精度向上 担当者のフィードバックを蓄積することで精度向上が見込まれる仕組みを実装済み
Creo図面との連携 PDF形式での入力は対応済み。Creoとの直接連携は今後の議論事項

今後の開発方針

今回のPoCを踏まえた開発ステップです

Phase 1 — 現在 / 簡易PoC

検証:AIで検図支援は可能か

  • サンプル図面(4枚)でAIの検出能力を検証
  • 寸法・三角印・記号の検出精度を計測
  • 学習フィードバックUIを使った精度向上の仕組みを確認
  • 赤ペン先生済み図面を追加しての精度評価
御社へのお願い:検図済み(赤ペン入り)の図面を1〜2枚ご共有ください。検証精度の評価に活用します。
Phase 2 — PoC継続 / 精度向上と要件議論

実図面を使った精度向上と、機能の方向性を固める

  • 御社の実図面(赤ペン検図済みのもの)を使ってPoCを継続し、精度の実態を把握する
  • 学習フィードバックを繰り返し、精度がどこまで上がるかを検証する
  • 「寸法ハイライト中心でよいか」「どの記号の検出が最も業務効率に直結するか」など、要件を現場と議論する
  • Creoとの連携方式・図面の入力フローなど、実運用に向けた課題を洗い出す
Phase 3 — 実用化の判断 / 開発方針の決定

PoCの結果をもとに「どう実用化するか」を決める

  • Phase 2の検証結果をもとに、専用システムとして開発するかどうかを判断する
  • 専用システム化する場合:図面アップロード・自動検出・ハイライト・学習機能を一体化した画面を開発し、現場に導入する
  • 専用システム化しない場合:現行のPoC環境を運用ベースに移行し、学習フィードバックを継続しながら活用する
  • いずれの場合も、蓄積された学習データは御社の資産として引き続き活用できる